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2021.10.29 砺波店

寒い時期

10月もすでに月末で、冷え込みもかなり厳しくなってきました。
暖房のご準備はお済みでしょうか?
今シーズンもラニーニャ現象で一時的に大雪が予想されるそうです。
昨年、大雪で外出できなかった方、除雪で苦労された方、まずは暖を取る事を考えて、
早めに灯油のタンクは一杯にしておきましょう。

ここ最近、ガソリンの価格が右肩上がりになってます。
砺波店の近所のガソリンスタンドでも、\160/Lは超えております。
結構値段変わりましたね…。
でも覚えてますか?
昨年はどうだったか?
その前の年はどうだったか?

 

 


調べてみました。

確認できたのは月の平均値なのでご了承下さい。

2020/10レギュラー\142.5/Lハイオク\153.7/L
2019/10レギュラー\152.9/Lハイオク\164/L
2018/10レギュラー\162.4/Lハイオク\173.6/L
2017/10レギュラー\137.9/Lハイオク\149.3/L

(参考:資源エネルギー庁)

こうやって比較してみると、現在の価格は3年前と同水準ですね。
フルサービスとセルフのガソリンスタンドで値段の差がありますので、みなさんの価格はこの限りではないと思います。
では3年前のガソリン高の理由は?


1.石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどOPEC非加盟の主要産油国が、2018年3月に期限が切れる原油の協調減産を2018年末まで再延長を決めた。
2.イランでの反政府デモや中東最大の産油国サウジアラビアで政情不安が続いていることで、原油の供給が途絶える懸念がくすぶっていた。
3.為替が円安方向へシフト。原油の円建て輸入価格押し上げに働き、ガソリンへの価格転嫁を促すことになった。石油元売りは店頭への卸価格を段階的に引き上げていた。

政治的な理由ですね。
ちなみに、過去に、ガソリンの単価が3カ月連続して全国平均\160/L以上となった時、トリガーが発動した事があります。
正式には

租税特別措置法第八十九条『揮発油価格高騰時における揮発油税及び地方揮発油税の税率の特例規定の適用停止』
というものです。

上記の場合、翌月からガソリン税の上乗せ分(旧暫定税率)25.1円の課税を停止し、その分だけ価格が下がったんですね。
税収減に直結しますので、3ヶ月連続して130円/リッターを下回った翌月から元に戻りました。

この条項は、2010年4月に成立したものですが、翌年3月に東日本大震災が発災したため、その復興財源を確保するという名目で、運用が凍結されました。

では、現在のガソリン高が続いた時の特別措置はあるのでしょうか?

それは、今の所なさそうです。

 

??

上乗せ分って何でしょうか?

そもそもガソリン税とは、\130/Lの場合、ガソリン税(本則税率)\28.7、ガソリン税(暫定税率)\25.1、石油税\2.8、消費税10%で\13、合計\69.6が含まれてます。

約半分が税金ですね。

不思議なのが、ガソリン税(暫定税率)と消費税です。

消費税にいたっては、税金に課税されていますね。

昔から、この課税に多くの議論があります。

20年くらい前、ガソリンはレギュラー\80/Lの時代でした。

今と2倍の差があるのは、その差額で私たちの周りの道路や設備が整備されていると思うと、かなり運転しやすい環境になったのかもしれません。

2030年以降のカーボンニュートラルの政策が始まると、ガソリン車の数が減り、電気・燃料電池車が増える事が予想されています。

そうなると、税収減ですよね。

では、新たな税制度が導入されるのでしょうか?

自動車絡みの税制度は複雑なので、実際に理解するまでに時間がかかります。

新車を購入して初めて知る方も多いでしょう。

逆に考えると…

遅かれ早かれ、電気自動車・燃料電池車に乗る事になるのであれば、今のうちに、構造的にシンプルなガソリン車は買いかもしれないです。

 


今週末の衆院選選挙で、今後いい方向に変わるといいですね。