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電気ってどうなのよ 第2話「航続可能距離と充電時間・充電設備」
北陸スバル自動車 富山インター店の長﨑洋平です
前回から始めた『ソルテラ』に限らずお客様からいただく『電気自動車』に対する
さまざまな疑問やご不安ごとを解消できるような内容の記事をお届けするこのシリーズ。
今回は最も関心が高いと思われる、航続可能距離や充電時間また充電設備について詳しく、
疑問や不安を解消できるような内容を書いていきます
シリーズ全体を通して「電気ってどうなのよ」が「電気っていいね」と感じていただけたら幸いです。
前回は、電気自動車とガソリン車の違いを電費と燃費の差や、電気代とガソリン代についてのご説明をしました。
★第1章★ まずは前回の続きから
フォレスターのe-BOXER搭載車(ガソリン満タンで48L)が燃費12Km/Lで走行した場合の
航続可能距離はガソリンの量×燃費で計算され、約570Kmとなります。
ソルテラの場合は充電満タンで71.4kWhの電気を充電できます。
実電費140Wh/Kmで計算すると、71400wh÷140Wh/Km=510Kmとなります。
★第2章①★ 次にソルテラへの充電について考えていきましょう
ソルテラには車両標準装備で充電ケーブルが積まれています
これをご家庭の充電用屋外コンセントに差してソルテラに接続します
ちなみに家庭用コンセントからソルテラに接続する際は運転席側の充電口を使用します
助手席側の充電口は急速充電用(詳しくは後ほど!)なので差し込むことができません
★第2章①★ 次に充電時間について考えていきます
●家庭用の屋外コンセント編
一般的な家庭用の充電用屋外コンセントは定格出力3kWのものが普及しています
(充電器の種類についても後ほど詳しく書きます!)
充電が空っぽのソルテラに満タンの71.4kWh充電する場合、
必要な時間は71.4kWh÷3kWで計算されます。
すなわち単純計算で24時間となります。
(充電量80%から100%は特に時間がかかるらしく、28時間と言われています)
空っぽの状態からフル充電するシーンは考えにくいですが、
家庭用コンセントでは丸一日かけて満充電可能です。
充電量が半分まで減った状態からの回復なら約12時間ですね
家庭用コンセントでは充電時の出力が6kWの高出力タイプも一般的です
この場合は先ほどの計算式に当てはめると、
単純に充電にかかる時間が半分になることが分かります
「今住んでいるご自宅に充電用の屋外コンセントなんて無いよ!」
という方も多いと思いますが電気自動車の購入をご検討の際には
併せてコンセントの設置についてもご検討をいただくのがオススメです
費用や充電器の機種についてはこちら
●続いて急速充電編
最近街中のコンビニエンスストアやスーパー、高速道路のサービスエリアの一角に
電気自動車の急速充電器と充電エリアがあるのをご覧になる機会があると思います。
日本では一般的に「CHAdeMO」という規格の急速充電器が普及しており、
日本国内に約7,700箇所の急速充電エリアがあります。ちなみに「チャデモ」と読みます
急速充電器ならどのくらいの時間で充電できるの?
と思うかもしれませんが、実は急速充電器にも出力によって大きく分けると4種類あります。
・超高速(90kW以上)
・高速(40 - 89kW)
・中速(20 - 39kW)
・低速(20kW未満)
ちなみに、国内での設置数は2020年の時点で、
・90kW以上の急速充電器は18基
・40~50kWの急速充電器は428基、
・20~30kWの急速充電器は2,216基
となっています。
たとえば40Kwの急速充電で2時間充電を行えば、
40Kw×2時間で80 kWhの充電ができる計算になります。
ソルテラの充電容量は71.4kWhですので、
40Kwの急速充電器で2時間充電を行えば空っぽの状態からでも
ほぼ満タンにすることができるということになります。
ただし、CHAdeMOの充電時間は基本的に
「1回につき30分まで」と決められています。
つまり、40Kwの急速充電器で30分(0.5時間)充電した場合、
20 kWhの充電しかできない計算になります。
距離に換算すると以下のようになります。
ちなみに充電量は以下の式で計算することができます。
この計算を覚えておくと長距離ドライブにも役立ちます。
式【(充電器の出力×充電時間)÷電費(Kwhに換算)】
例えば40kWの充電器で30分充電した場合、
【(40kW×0.5h)÷140Wh/KM(0.14 Kwh/KM)=142(Km)】
出力 | 30分の充電量 | 距離換算 (電費140Wh/KMで計算) |
40kW | 20kWh | 約140Km |
90kW | 45kWh | 約321Km |
150kW | 75kWh | 約535Km |
すなわち、長距離のドライブの際には
90kW以上の急速充電器であれば30分の充電時間でも実用的ではありますが
40kW以下の急速充電器で充電を行う場合は十分に計画を立てる必要があります。
しかしながら、2025年までに高出力の急速充電器の数を
・90kW以上の急速充電器を4,500基、
・40~50kWの急速充電器を700基増やす目標ということなので、
これからはもっともっと充電に対する不安は少なくなっていくことでしょう
ちなみに富山県には、道の駅 KOKOくろべに
CHAdeMOの100kW急速充電器が2基設置されています。
100kWなら30分でも50kWの充電ができるので
ソルテラの充電容量の半分以上を回復できますね
充電中に道の駅でお買い物♪
それが新時代のドライブの定番になるかもしれませんね。
今回の解説は以上です!
電気自動車って走れる距離が短いんでしょ?
すぐ充電しないといけないんでしょ?
と思われる方も多いと思いますが、
ソルテラは電気自動車の不便さを感じない
毎日使える新しい選択肢なのです
次回は、「V2Hを含むソルテラの実用性について」解説していきます
ちなみに次々回は「補助金の申請、コンセントの設置など導入準備について」解説します
ちなみに次々次回は「ガソリン車とのランニングコストの差について」解説します
次々次々回は未定ですがお客様からのご質問や疑問がありましたら詳しく解説します